返済能力が低い借り手を対象にした米国の高金利住宅ローン。当初の2~3年間は低い金利を適用。その後は金利や返済負担が2倍ほどに跳ね上がる。融資残高は約1兆3千億ドルで全米の支払い延滞率は約14%。住宅金融会社は貸し倒れによる損失を軽減するため、ローン債権を大手銀行などに売却。ローンの利息収入などを原資にして、高利回りの証券化商品に仕立てられ、世界中の金融機関やファンドなどに販売された。ローンの焦げ付きで証券化商品の価格が下落し、多くの金融機関が評価損を抱えた。